【速報レポート】
春季特別展「古代黄金の物語」
MIHO MUSEUM【滋賀県】
数千年を経ても輝き続ける黄金。古代から、光り輝く金は人々を魅了し続けてきました。
古の人にとって「金」とはどんな存在だったのか、人々が黄金に託した思いをたどる展覧会が滋賀県・MIHO MUSEUMで開催されています。
エジプト、メソポタミア、ペルシア、中国、アメリカなど世界各地での「紀元前の黄金」にスポットをあてた珍しい展覧会です。
今回の速報では、当時の技術を尽くした「古代黄金の美」にご案内しようと思います。
それでは、アートザウルスが選んだ逸品をいくつかピックアップしますね。
アケメネス朝ペルシア時代の至宝

《ペンダント付トルク》アケメネス朝ペルシア 前4世紀 MIHO MUSEUM蔵
まばゆいばかりに輝くこのトルク!2500年も前に作られたものです。
オリエント一帯を統一し、アフリカ、ヨーロッパにまたがる大帝国を築いたアケメネス朝ペルシア産のお宝。
ふんだんに使われた金に目を奪われますが、細かな細工にぜひご注目を。
四角いペンダントの下部には逃げる遊牧民と追うペルシア兵、首飾りにもペルシア兵が敵を追う姿が連なってます。
こうして領土を広げたペルシア帝国に、膨大な富が流れ込んでいったのですね。
ヘレニズム期の優美な冠

《インタリオダイアデム(アルテミス)》ヘレニズム 前4世紀後期ー前3世紀
Private collection,courtesy of Albion Art Jewellery Institute
現代の有名貴金属店のパンフレットを見てるみたい。思わずうっとりするこの優雅な王冠も2000年以上前につくられたものです。
ペルシアを滅ぼしたギリシア人がオリエント世界を制覇したことで、東西融合のヘレニズム文化が生まれました。
ずっしりとした質感のペルシアのトルクとは違った、繊細で軽やかな美しさ。金線を多用した優美な連続文様がヘレニズム世界の特徴です。
古代アメリカ 神の儀式

《太陽の仮面と胸飾り》コロンビア マラガナあるいはカリマ 前200-後200年頃 MIHO MUSEUM蔵
古代アメリカでは、黄金は特別な意味を持っていました。
これは、神々の依り代となってその意思を伝えるシャーマンが用いる仮面と装飾品です。
金は太陽の光を宿すもの。だから神がかりになる際に必要なものだったんです。
中南米らしい素朴でかわいいフォルムですが、黄金の神々しさが加わるとまさに古代執り行われた神事を想像させる一品です。
古代エジプトのホルス像

《隼頭神像》エジプト 第19王朝初期(前1295ー前1213年頃) MIHO MUSEUM蔵
時代を遡って、こちらは今から3200年前のエジプトのホルス像です。
「金が見当たらないけど?」と思うかもしれません。
古代エジプトでは神の姿を「骨は銀、肉は金、髪はまことのラピスラズリ」と言い伝え、この像はまさにその通りなんです。
年月のうちに体の表面を覆っていた金箔ははがれてしまってますが、銀と髪のラピスラズリの鮮やかな碧はいまなお存在感を放っています。
この隼頭神像は、特別展の展示室ではなく常設のエジプト展示室に展示されていますのでお見逃しなく。
この展覧会では他にもアッシリア、バクトリア、中国、そして特別展示として日本美術の黄金も展示されています。詳細は次回のレポート本編でご紹介しますのでお楽しみに。
常設のエジプト、アジアのコレクション室も見ごたえがありますからね。

レセプション棟のレストラン「ピーチバレイ」にて (奥)おむすび膳(手前)レモン香る きのこのカシュークリームパスタ
美術館棟にはカフェ、電気自動車が発着するレセプション棟にはレストランがあって、農薬や肥料不使用の自然農法で育てたご自慢の素材を使ったメニューを提供中。
こだわりの食材だけあって野菜の甘味がしっかりと感じられ、おむすび膳のお米もみずみずしい!パスタやパンも春らしい軽やかなお味だから、午後の足どりもはずむことでしょう。
大自然の中の美術館MIHO MUSEUMは、建築家I・M・ペイ氏の手がけた壮大な空間も見どころですが、最大の魅力はスタッフの皆さんの優雅なホスピタリティ。
スタッフさんの洗練された対応は、高級ホテルに訪れたような気分になれますよ。
例年4月中頃に満開になる見事な枝垂桜を目当てに来館する人も多いそう。春の日がな一日、アートと素晴らしい眺望と、行き届いたサービスを堪能してみてはいかが?
ここでアートザウルスをご愛読頂いている皆様に、嬉しいお知らせ!
展覧会のご招待券を5組10名様にプレゼントいたします。
MIHO MUSEUMにまだ行ったことがないという方、世界の古代美術好きの方、この機会にぜひ下のボタンよりご応募ください。
春季特別展「古代黄金の物語」
会期:2026年3月14日(土)~6月7日(日)
会場:MIHO MUSEUM 北館
https://www.miho.jp/exhibition/spring2026/
開館時間:10:00~17:00(入館は16:00まで)
休館日:毎週月曜日(ただし、5月4日は開館)、5月7日(木)
料金: 一般 1,300円 大・高生 1,000円 中学生以下無料


